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日本自動車査定協会の有料査定とは?有料査定が必要なケースは?

車の査定は、有料と無料の2パターンに分かれます。近年は、有料で査定を行うケースは減ってきましたが、日本自動車査定協会の査定に関しては有料のみです。そもそも、日本自動車査定協会の査定とはどのような内容なのでしょうか。

一般的な買取業者の無料査定とどのような点が異なるのか、詳しく見ていくことにしましょう。また、日本自動車査定協会の査定方法、査定手数料、有料の査定が必要となるケースについても併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

日本自動車査定協会の有料の車査定って何?

日本自動車査定協会(JAAI)とは、中古車の査定基準を定めている団体のことです。経済産業省、国土交通省が認可した第三者機関となっています。

全国8ブロック52の支所に分かれており、公平な立場から査定依頼者の目的に合わせた車の有料査定を行っています。一般的な買取業者の査定と大きく違うのは、査定額が標準的な目安価格となっていることです。

そのため、買取業者の査定額を比較すると、やや低めの金額となるケースがほとんどとなります。また、買取業者の査定は車を売買することが目的ですが、JAAIの査定は商取引が目的ではありません。

車の価値を証明する必要がある場合など、何らかの事情で標準的な査定額を提示しなければならないときに、JAAIの査定を利用することになります。なお、JAAIの査定はすべて有料となるため、無料で対応してもらうことはできません。

査定の実施方法について

日本自動車査定協会(JAAI)の有料査定の実施方法は、一般的な買取業者が行っている査定とあまり違いはありません。以下で一連の流れをご紹介します。

最寄りの支所に連絡して査定の予約をする

まずは、査定の予約をします。JAAIの支所に直接車を持ち込んで査定をすることもできますが、出張査定を依頼することも可能です。ただし、地域や査定を依頼する時間帯によっては、断られることもあります。

また、出張査定の場合は費用が掛かることから、金額を確認しておきましょう。東京支所の場合、JAAIの会員であれば2,160円(消費税込み)、一般は4,320円(消費税込み)が目安金額です。JAAIから査定を行う場所までの距離によって出張費用は変動します。

査定前に必要となるものを揃えておく

JAAIの査定時に必要となるものは、以下のとおりとなります。

自動車検査証
自賠責保険証
整備手帳
保証書
車の取扱い説明書
査定をする車
※査定時にエンジンをかけるため、出張査定を依頼した場合は車のカギが必要です。

なお、事故減価額を証明する必要があるときは、修理の見積書の写しなどの書類も必要となります。また、上記以外にも書類の提出を求められることがあるため、査定を予約する際に確認しておきましょう。

査定を行う

査定時間はおおよそ30分ほどです。自動車検査証などの転記事項を確認するほか、外装、内装、エンジンルーム、装備品などを一通りチェックしていきます。

なお、車に事故歴があったり改造している場合などは、査定時間が30分以上かかることもあるようです。時間に余裕をもって査定を依頼するようにしましょう。

査定証が発行される

車の価格評価の場合は査定証、事故減価額などを証明する必要がある場合は証明書が発行されます。発行までにかかる期間に関しては、公式Webサイトで案内されていません。そのため、事前に確認しておくことをお勧めします。

【関連】車の査定書とは?発行方法や料金など自動車査定書について詳しく解説

査定手数料ってどのくらい?

日本自動車査定協会(JAAI)の査定手数料は、車の種類によって異なります。

参考までに、日本自動車査定協会京都支所の費用を以下の表にまとめました。まずはこちらをご覧ください。

査定料(消費税込)
種別 車種 料金
基本料金 ダンプ車 その他
特装車
軽自動車 600cc以下の乗用車・商用車・貨物車
5,400円
5,832円
6,480円
普通車 661cc~3,000cc以下の乗用車・商用車
0.3t~2tの貨物車(2t車ベース)
7,020円
7,560円
8,424円
>3,001cc以上の乗用車・商用車
3t~4.5tの貨物車(4t車ベース
9,720円
10,584円
11,880円
大型
貨物車
4.6t以上の6t車ベース
8t車ベースの貨物車
10,800円
11,772円
13,284円
10t車ベースの貨物車
11,340円
12,420円
14,148円
小型バス 29人乗り以下
10,800円
 
 
大型バス 30人乗り以上
11,340円
 
 

参照:一般財団法人日本自動車査定協会東京都支所

上記の中で該当するのは、軽自動車または普通車の欄です。つまり、5,400円、7,020円、9,720円のいずかとなります。

なお、今回リサーチした結果、支所ごとで費用が異なることはなさそうです。とはいえ、念のため問い合わせて確認するようにしてください。

また上記でご紹介した金額は、2018年7月時点の金額です。頻繁に改正されることはないようですが、表の金額はあくまでも目安金額としてください。

有料の査定が必要なケースとは?

日本自動車査定協会(JAAI)の有料査定が必要となるケースはいくつかあります。代表的な5つのケースを取り上げながら、詳しくみていくことにしましょう。

事故が原因で車の価値が落ちたことを証明したいとき(評価損)

事故で車をぶつけられて損傷した場合、綺麗に修理をしても車の価値が下がってしまうことがあるものです。そうなると、車を売却する際に損をしてしまいます。

これは評価損と呼ばれるもので、事故の相手が加入している任意保険会社に補償してもらうことは困難です。任意保険の場合、車の時価額までしか補償していないため、評価損分も補償してもらうためには「事故減価額」を証明する必要があります。

【関連】相手過失の事故で格落ち(評価損)した車を事故減価格証明書で補償する方法

そのときにJAAIの査定を利用し、評価損を証明してもらうのです。

修復歴などの有無を確認したいとき

中古車を購入する際、修復歴がないといわれていたにもかかわらず、その車を売却するときに「修復歴があるので値が付かない」などと言われてしまうことがあります。

このような車両トラブルが発生したときは、公正な見解が必須となりますが、そのときにJAAIの査定を利用することになるのです。

【関連】車の修復歴や事故歴は査定に影響する?事故車や修復歴ってどう違うの?

個人間で車を売買するとき

個人間で車を売買するとき、値の付け方に困ったり、車のコンディションが気になったりするものです。このあたりのことを曖昧にしたまま売買してしまうと、後々トラブルになりかねません。

そのようなときにJAAIの査定額を基準として価格を決めると、トラブルを予防することができます。

【関連】車を知人や友人に売却する際の注意点と必要な手続き - 値段の決め方なども解説!

ローンやリースの解約に伴い車の価値を証明する必要があるとき

買取業者によっては、ローンやリースを解約して車を売却する顧客に対して、低めの査定額を提示することがあります。特に急いで車を売却しようとしている場合、足元を見られて安く買い叩かれてしまうのです。

そうなると、希望する価格で車を売却することができません。また、本来の相場価格を証明しよう考えて他社に査定を依頼したとしても、似たような査定額しか提示されなかった場合、仕方なく安値で手放してしまうことになりかねません。

そのようなときにJAAIの査定証があると、不当な安値で買い叩かれることを防ぐことができます。

第三者機関の査定結果が求められたとき

たとえば、以下のようなケースに該当する場合、第三者機関の査定結果が求められることがあります。

車を相続するとき
事故直前の車の価値を知りたいとき
盗難直前の車の価値を知りたいとき
車の事故で裁判を起こしたとき

など

先に触れたとおり、JAAIは国が認定した第三者機関ですので、一般的な買取業者の査定結果とは異なり、法的に有効な内容となります。

そのため、車の任意保険会社や裁判所などに対して、車の価値を証明する必要があるときに査定証が必須となるのです。

車査定は無料でも問題ないの?

結論から先に言いますと、普通に車を買取ってもらいたいだけであれば、無料の査定で十分です。わざわざ、有料の査定を利用する必要はありません。

なぜ、買取業者は無料査定を行っているのかというと、慢性的な在庫不足に悩まされているからです。近年は車の性能がアップしたこともあって、中古車でも状態の良い車が増えてきました。

そのような経緯から中古車は大変人気があるのですが、その一方で一人あたりが車を所有する期間が平均8年と延びてきています。つまり、中古車を買取ることが難しくなってきているのです。

車の査定を行う際は人件費などが掛かるため、査定を無料にしてしまうと買取業者は損をすることになりますが、1台でも多く車を買取って在庫を抱えるために、査定を無料にしているのが本音だといえます。

また、査定を有料にしてしまうと、無料で査定を行っている他社に車を取られてしまうことも関係しているといえそうです。

実際のところ「売買契約を締結したら査定無料」「無料査定としておきながら契約時に手数料として差し引いている」など、買取業者ごとで対応は異なりますが、基本的には完全無料と考えていて問題ありません。

なお、前項で触れた通り、日本自動車査定協会の有料査定が必要となるのは、何らかのトラブルを予防するためだったり、車の任意保険会社や裁判所などに車の価値を証明する必要がある場合などに限定されます。

そういった意味からも、わざわざ有料査定を利用する必要はないのです。有料で査定をした方が査定額が高くなる気がしますが、そのようなことはありません。どちらかというと、JAAIの有料査定の査定額は低くなります。

無料査定と有料査定の内容を比較した場合、査定項目や加減点の方式に大きな違いはないため、査定評価の内容が変わることはほぼありませんが、値の付け方がやや異なるのです。

買取業者の査定の場合、買い取った車を再販して利益を上げる目的があるため、人気車や業者が得意とする車種の査定額はおのずと高くなります。またオークション相場も査定額に反映されることから、古い車でも需要があるときは高値がつくことがあるのです。

一方、JAAIの有料査定の場合、車を再販することが目的ではなく、車の価値を証明するための査定となるケースが大半となります。つまり、利益を上げることが目的ではないため、高額な査定額が提示されることはほとんどないのです。

また、JAAIが査定額を算出する際は、中古車市場の取引実績も参考にしていますが、オートオークションの相場に関しては重視していません。

オークション相場はリアルタイムの需要が反映されていることから、オークション相場を査定額に反映していないということは、査定額が低くなりがちだといえます。

以上の理由からも分かるとおり、できるだけ愛車を高く売却したいのであれば一般的な買取業者に無料査定を依頼するようにしましょう。そして、3社ほどの査定額を競合させると高値で売却することができます。

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