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車の査定は雨の日や夜だと有利って本当?-天気による査定額への影響について

高く車を売る方法に関して様々な噂がありますが、天気や時間帯が査定額に影響を与えるという話は本当なのでしょうか。少しでも査定額が上がるであれば、有利な天候や時間帯などを事前に把握しておきたいものです。

そこで今回は、天候や時間帯が査定額に与える影響について取り上げながら、天候や時間帯が有利となる根拠、雨に日に査定を依頼するメリットやデメリットなど、詳しく解説していきます。

車の査定は雨の日や夜の方が有利となる根拠とは?

「車の査定は雨の日や夜の方が有利」といった意見を、ネット上などで見掛けることがあります。しかし、その根拠はどのようなことなのでしょうか。この項では、5つの根拠について取り上げながら、詳しく見ていくことにします。

雨の影響で車が綺麗に見えるから

たとえば洗車をした際、水滴で濡れた車のボディが綺麗に見えたことはありませんか。ボディに付着した水滴が光を反射するため、このような現象が起こるのです。

一見、とても綺麗になったように見えますが、そのあと空拭きしてみると思わぬところに傷があったということは、よくある話だといえます。

つまり、一つ目の根拠は、雨の滴が付着することで車がいつも以上に綺麗に見えるため、査定時に好印象を与えやすいということです。

また、日ごろからワックスをかけるなど、車の状態を綺麗に保っている人は、雨の日の車の状態を見れば手間を掛けていることが一目瞭然となります。

このようなことからも、査定士は好印象を受けて査定時に良い影響を与えることがあるといわれているのです。

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夜の時間帯は細かな点が見えづらくなるから

言うまでもなく、薄暗い場所だと細かな傷や痛みは見えづらくなります。そのことが、査定に影響を与えて高評価につながるといった考え方が、根拠の2つ目です。

確かに、夕方の時間帯や夜の時間帯は、車の細かな傷は見えにくくなりますし、そのことが査定額の減額を逃れることに繋がりそうな気はします。ボディカラーによっては、かなり傷が目立たなくなることもありそうです。

ただし、これはあくまでも駐車場などの野外で査定をする場合に限定されます。

たとえば、夕方の17時から18時くらいの時間帯であれば、季節によっては暗い中で査定を行うことになるため、ちょっとした凹みや傷くらいであれば、見逃してもらえることもあるかもしれません。

逆に、お店にある整備工場などで査定をする際は、照明設備などが整った中で車の査定をするため、夜の時間帯であっても傷などが目立たなくなるということはないといえます。

雨の日は来店客が少なくなるから

一般的に、車の査定だけに限らず、雨の日は来店客が少なくなるといわれています。車を買い取る業者の場合、1日あたりのノルマは決まっているため、場合によっては査定基準をやや緩くして積極的に買い取ってもらえることがあるというわけです。

これらのことは、昔からいわれていることであり、特に買い取り実績を重視しているようなお店は雨の日に買取を強化することがあるといわれています。

このようなことから、悪天候を理由に、査定基準をやや緩くすることは否定できないといそうです。

足回りなどの細かな点の確認がしづらいから

ボディの傷や凹みと同様、車の足回りなども雨の日の査定時は確認しづらくなります。査定士が細かく確認しようとした場合、かなり査定に時間が掛かることもあるため、多少は査定が甘くなる可能性があるというわけです。

だからといって、極端に査定額が上がることは期待できませんが、上記の理由から、足回りなどに自信がない人は、雨の日や夜の時間帯に査定を依頼した方が良いといわれているのです。

ノルマ達成のために買取を強化することがあるから

「根拠3」でお伝えしたように、雨の日は来店客が減少します。買取業者などは、1日当たりのノルマが決まっているため、来店があった際はできるだけ車を買い取りたいと考えています。

そのため、悪天候の日の査定は有利になることがあるのです。また、月末、決算期、夕方の時間帯は、できるだけ多くの車を買い取ろうとして、価格交渉しやすいタイミングだといわれています。

このような事情が、来店客が減少しやすい雨の日は、査定の際に有利とされている所以です。

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天気や時間帯で車の査定額は変化しない根拠とは?

前項でご紹介した根拠とは逆に、天気や時間帯で車の査定額は変化しないことについても見ていくことにします。

今回は、5つの根拠を取り上げることにしました。以下に詳しくまとめましたので、参考にしてください。

天気や時間帯の条件が悪いからこそ慎重に査定するから

天気や時間帯の影響で、通常よりも入念にチェックしなければならないことは、査定士も理解しています。

そのため、細かなところは見逃してしまう可能性があることを踏まえた上で、厳しく査定することがあるという考え方です。

そもそも、ディーラーや買取が利用している査定基準の中で、1cm未満の傷や凹みは減点対象となっていません。つまり、天気や時間帯に関係なく、細かな痛みであれば査定額が変わることはないのです。

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慎重に査定をした結果、たとえこれらの減点対象を見逃したとしても、査定額が大幅に変更されることはないといえます。

逆に、雨の日の影響からボディやホイールが汚れていたり、どうせ見えないだろうという思い込みから汚い状態で査定に出してしまうと、大幅に減点される可能性が高いといえそうです。

天気や時間帯の影響で買取強化となっても大幅に査定額は上がらないから

ディーラーや買取業者が査定をする際は、前述したとおり査定基準を基に査定額を算出します。

チェック項目が多岐に亘ることから、車の査定の際に天気や時間帯の影響で細かな点がチェックできなかったとしても、はっきりと見える箇所や査定額に大きな影響を与える箇所は入念にチェックされます。

そのため、たとえば雨の日の来店客が少ないことで、買取を強化したからといって、査定時に厳しく確認する箇所を甘くチェックするようなことはありません。

買取が可能だったとしても、予想よりも低い査定額が算出されるケースは少なくないのです。

どちらかというと査定士の心象が悪くなる傾向にあるから

あくまでも一般的なお話ですが、雨の日や遅い時間帯の査定は、査定士の心理面が影響するといわれています。

どういうことかというと、悪天候、遅い時間帯は、快適さよりも不快な影響を与えやすいことから、通常通りに査定をしているつもりでも、厳しく査定してしまう可能性があるのです。

逆に天候が良く、早い時間帯に査定が行われたり、全体的に車の印象が良い場合などは、査定に良い影響を与えることがあるといえます。

これは、推測でお話しているわけではなく、実際に査定基準の中で項目として設けられているものです。具体的にいうと、「印象が良い場合は、評価をしてもよい」といった内容となりますが、評価するかどうかは査定士の判断に委ねられています。

大きく査定額が変わるわけではないものの、査定士の心理面の影響は査定に影響すると考えて良いといえそうです。

好条件の中で査定をした方が高値が付きやすいことがあるから

たとえば、晴れの日に査定をする場合、足回り、エンジンルームなど、細かな点まではっきりと見えるため、日ごろからしっかりとメンテナンスをしている場合は、高評価につながりやすくなります。

このような車は、より正確に評価してもらうためにも、雨の日や遅い時間帯の査定は避けた方が無難です。

逆に、日ごろからあまりメンテナンスをしていない車の場合、天候や時間帯を見ながら査定を依頼した方が良さそうに感じますが、これまで解説してきたとおり、大きな欠損や傷、車の不調まで誤魔化すことはできません。

天気や時間帯に関する評価は査定基準に含まれていない

そもそも、査定基準の中に天気や時間帯に関する評価項目は含まれていません。つまり、「雨の日の査定は厳しくする」「遅い時間帯に査定をする場合は、入念にチェックする」など、特に決まっていないのです。

そのため、天気や時間帯が査定に影響を与えることは考えられるものの、だからといって査定の基準が変わるわけではないため、査定額が大きく変動することはないといえます。

雨の日に車の査定をするメリットとデメリット

これまで、天気や時間帯が査定に与える影響について、両極の根拠を取り上げてきました。この項では、雨の日に車を査定するメリット、デメリットについて見ていくことにします。

3つのメリット

ボディの傷や凹みなどが見えにくくなることで査定時に有利になることはある
細かな点まで確認できず査定額に若干誤差が出ることはある
天候の影響から来店客が減少するためいつもよりやや高く売れることはある

上記の3つが、主なメリットです。大幅に査定額が変わることはありませんが、査定に何らかの影響を与えることは考えられます。

3つのデメリット

天候を理由に査定基準が変わることはない
泥ハネなどの汚れが目立って逆に悪い印象を与えることがある
雨で見えづらいからこそ厳しくチェックされることがある

一方、デメリットですが、細かな傷や凹みは誤魔化すことができても、査定基準が甘くなるわけではないため、逆に他の要素を厳しくチェックされる可能性があります。

また、雨の影響で汚れが目立ってしまうと、減点対象となることがあるため注意が必要です。

車を高く売るには時間帯も天気も関係ないの?

結論から言いますと、査定を依頼する時間帯や天気は、車を高く売る上でそれほど関係はないといえます。

なぜなら、日本自動車査定協会が定めている査定基準の中に、天候や時間帯に関する項目はないからです。

参考までに、以下をご覧ください。これは、日本自動車査定協会が定めている「個別査定の際に標準とする状態」です。

個別査定の際に標準とする状態
①外装・内装は無傷とする
②エンジン・足回り関係は走行に支障なく良好であること
③車検の残り月数は3ヶ月以内とする
④走行キロ数は標準走行キロとする
⑤タイヤの残り溝は1.6mm(スリップサイン)以上あること
⑥その他、事故による修復歴、損傷減価要因、改造工作等のないこと

参照:日本自動車査定協会公式Webサイト

ご覧のとおり、天候や時間帯に関する項目は含まれていません。「②エンジン・足回り関係は走行に支障なく良好であること」とありますが、雨の日でもしっかりとチェックできるところですので、査定時に判断が甘くなることはないといえます。

また、上記の6項目以外にも、査定のチェック項目は複数ありますが、天気や時間帯の影響で十分に確認ができない箇所はそれほど多くありません。

以上のことからも、車を高く売るために時間帯や天気を考慮しても、あまり意味はないといえるのです。

どちらかというと、複数の買取業者に査定を依頼して査定額を競合させたり、新車購入から5年が経過するまでに車を売却したり、人気があってリセールバリューが高い車を選んで乗ること等の方が、高値で売却することにつながります。

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