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車の査定時に内装が汚いとマイナス査定になる?査定時に見られるポイント

「車を査定に出す際は、内装の掃除をした方が良い」という話を耳にすることがあります。とはいえ、内装が汚いとどのくらいマイナス査定となるのでしょうか。また、査定時にチェックされるポイントについても、事前に押さえておきたいものです。

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そこで本記事では、車の内装状態とマイナス査定の関係性について取り上げながら、車の査定時に確認される内装のチェックポイント、内装が汚いとどのくらい減額されるのかなど、詳しく解説していきます。

車査定時の内装のチェックポイントについて

車査定時、内装のどのような箇所をチェックするのか、詳しく見ていくことにします。

全体的な汚れ

査定時は、シミ、埃、タバコのヤニ、食べこぼし、ゴミなど、内装の汚れ具合をチェックされます。経年劣化による多少の汚れであれば、減額となることはありません。逆に、汚れが目立つ場合、大幅に値が下がることがあるため注意が必要です。

査定前のチェックポイント

車内クリーニングをする必要はないものの、目立つ汚れやゴミなどは一通りチェックしておきましょう。特にシートの下はゴミや汚れが溜まりやすいため、雑巾で拭き取ったり、軽く掃除機をかけておくことをお勧めします。

喫煙、ペットによる汚れ

車内で喫煙していた場合、ヤニや臭いが残ってしまいがちです。「10万円ほど査定額が減額された」というケースは少なくないため、ヤニ汚れと臭いは細かく確認されると押さえておきましょう。

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また、頻繁にペットを車に乗せていた場合、ペットの毛や臭いが残ってしまうことも少なくありません。掃除機で汚れを吸い取り、消臭対策を行っておいた方が安心です。

査定前のチェックポイント

内窓などについたヤニを拭き取るほか、車を売却する数カ月前から車内でタバコを吸うことはやめましょう。ペットの毛や臭いについても同様です。車を売却する時期が決まったら、車内を綺麗な状態を保つことを心掛けてください。

なお、消臭する際は無香料の消臭剤がおすすめです。臭いには好みがあるため、香料付きの消臭剤を使った場合、減額の原因となってしまいます。ちなみに臭いの有無の確認は、自分自身や家族など普段車を使う人ではなく、他の人にお願いしてください。

シートの汚れや傷みなどの状態

シートは、布、革、ビニールの3種類に分かれます。高く評価されやすいのは、革シートです。長年に亘って車を使っている場合、シートは汚れたり傷んだりして劣化していくため、多少の減額は避けることができません。

とはいえ、汚れやシミ、埃などはできるだけ取り除くことが大切です。見た目が綺麗であれば大幅に減額されないため、一通り掃除をしておきましょう。

査定前のチェックポイント

シートがあまり汚れていないのであれば、掃除機でゴミを吸い取ったり、汚れや埃を取り除く程度で構いません。もしもシミ汚れなどが目立つようであれば、シート用の掃除グッズなどを活用して、できるだけ綺麗にしてください。

なお、シートに穴が開いている場合、マイナス査定の要因となってしまいます。補修できるようであれば、可能な限り直しておくようにしましょう。

スピーカー、オーディオ、カーナビ

査定時に正常に動作しない場合、マイナス査定の要因となってしまいます。また、社外品に交換しているときは、そのままの状態だと査定時に評価されづらくなるものです。必ず純正を持ち込むようにしましょう。

なお、純正のまま使用していたとしても、スピーカー、オーディオ、カーナビは3年ほどで型落ちとなるため、ほとんどプラス査定とはなりません。

査定前のチェックポイント

査定に出す前に埃などの汚れを取り除く他、動作状況を確認しておきましょう。また、社外品はパーツや備品買取専門店などに売ると、高値で買い取ってもらえることがあります。

・査定時に純正品と社外品の査定額を確認する
・社外品を買取専門店に売却した際の買取額を確認する

上記2点を比較し、最も得をする方法を選択してください。なお、社外品を取り外す際に整備工場などに依頼する場合、別途工賃のことも考えておく必要があります。

工賃が高くつくようであれば、自分で取り外すことは避けて、査定時に純正品を持ち込むようにしましょう。

ハンドルやメーターの状況

ハンドルやメーターに、指紋などの汚れや埃などが溜まっている場合、マイナス査定の要因となってしまいます。つい見落としてしまう箇所ですので、忘れずに清掃しましょう。

査定前のチェックポイント

洗剤などを使わなくても、しっかりと絞った雑巾で汚れを拭き取れば綺麗になります。特に車の中でタバコを吸っていた場合、メーターにヤニが付着していますので、丁寧に拭き取るようにしましょう。

エアバック

エアバックは、運転席や助手席だけに限らず、後部座席、サイドエアバック、カーテンエアバックも装備されていると査定額が上がりやすくなります。

最近の車には必ずといってよいほどエアバックが装備されていますが、もしもオプションでエアバックを装備している場合は、査定時にアピールしてください。そうすることで、さらに査定額が上がりやすくなります。

査定前のチェックポイント

エアバックの場合、清掃などを行う必要はありません。ただし前述したとおり、オプションで装備している場合は、忘れずに査定士に伝えましょう。

トランク内の状況

アウトドアなどでトランクに荷物を積む機会が多かった場合、ゴミや汚れが目立つことがあります。また、トランクになんらかの荷物を積んだまま、査定に出してしまうことも少なくありません。査定時に必ず確認されますので、簡単な清掃と荷物チェックは必須です。

査定前のチェックポイント

トランクマット、トランクルームの内張りがマイナス査定の要因になったとしても、減額される金額は2,000円から10,000円前後です。大幅な減額とはなりませんが、ほんの少し気を付けて掃除をするだけで減額を避けることはできます。

そのため、車の査定前は荷物が残っていないか確認し、簡単な掃除を済ませておきましょう。

スペアタイヤの有無

車種によりますが、スペアタイヤもしくはタイヤ修理キットのいずれかが標準装備されているものです。紛失している場合は、マイナス査定の対象となります。

査定前のチェックポイント

紛失してしまった場合、対処方法はないためそのまま査定に出すしかありません。新しいスペアタイヤ、もしくはタイヤ修理キットはプラス評価がないため、紛失しているからといって新しいものを購入しても損をするだけです。

元々付属されていた装備品

パーツ、部品、装置などの装備品は、すべて揃っていたとしてもそれほど評価はされません。ただし、近年は安全装置の装備が充実していると、プラス査定となりやすい傾向にあります。査定時は忘れずにアピールしてください。

査定前のチェックポイント

査定前にパーツや部品、装備品を一通りチェックしておきましょう。その上で、プラス査定につながりそうなものがあれば、メモに残しておいて査定時に伝えることをお勧めします。

査定士はすべての車種のパーツ、部品、装備品を把握しているわけではなく、自分から申告しないとプラス要素として加点してもらないことが少なくありません。

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また、紛失や故障しているパーツ、部品、装備品があったとしても、新しいものを購入せずにそのまま査定に出すことをお勧めします。

内装が汚いと査定額はどのくらい減額されるの?

この項では、内装が汚れている場合に査定額がどのくらい減額されるのか、詳しく見ていくことにします。まずは、以下の表をご覧ください。

査定区分 加減点の区分および細則/加減点 減点
価値加減点 価値減点(1台単位)  
内装部分の傷、シール、テーブル等の跡、ハンガーパイプ等が付いているもの、タバコ、ペット等による異臭のあるものは減点とする  
1.内装部分の傷
10
2.シール、テープ、接着剤等の跡のあるもの
10
3.ハンガーパイプの付いているもの
10
4.異臭(タバコ、ペット、芳香剤等)があるもの
40
5.ペット等の毛が付着しているもの
40
6.天井、内張り等にタバコのヤニが付着しているもの
40
修理 ルームクリーニング(1台単位)
10
1.内装の著しい汚れ(ルームクリーニングとは別に)
5
2.1cm未満のビス穴、タバコのこげ跡、こげ穴、破れ、ほころびが2個以内
10
3.シートにへたり、天井にたるみのあるもの
10
4.カードサイズ未満のシミ(1個)
10
5.バンの室内塗装(1台分)
30
6.バンの室内板金
※塗装及び板金は、板金減点<大>を上限とする(1台分)
小/大
30/50
交換・張替 1.1cm以上のビス穴、タバコのこげ跡、こげ穴、破れ、ほころび
2.1cm未満のビス穴、タバコのこげ跡、こげ穴、破れ、ほころびが3個以上
3.樹脂製部品の割れ、カードサイズ以上の傷
4.マット類の衰退が著しい場合又は欠品している場合
5.カードサイズ以上のシミ、カードサイズ未満のシミが2個以上
セパレート シート(クッション)
25
ビニール
20
セパレート シート(バック)
35
30
ベンチシート(クッション又はバック)
40
30
革シート・フロント(クッション又はバック)
50
革シート・リヤ(クッション又はバック)
100
天井内張り
30
ビニール
20
ドア内張り(1枚)
革/40
布/25
15
コンソールボックス、グローブボックス(1個)
15
ダッシュボード
45
灰皿、小物入れ(1個)
2
シフトノブ
3
サイドボード(1枚)
15
リヤシェルフ
10
ヘッドレスト(1個)
10
内装カバー類(1枚)
10
フロアマット(1台分)
35
トランクマット
10
ビニール
5
トランクルーム内張り
5
2
ルームミラー
10

参照:日本自動車査定協会公式Webサイト

上記の表は、日本自動車査定協会が定めている内装のマイナス査定の減点基準です。一言で内装の汚れといっても、部位や汚れ具合、汚れの範囲によって減点の点数は異なります。

査定額から差し引く金額を算出する際は、1点あたり1,000円換算で計算するケースが大半です。

たとえば、ペットなどの毛が付着している場合は40点減点ですが「40点×約1,000円=約40,000円」が減額されることになります。

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上記の表のとおり、項目によっては5点・10点など減点の点数が低いこともありますが、これらの点数が積み重なっていくと大幅な減額につながるものです。

ちょっとだけ気をつけて掃除をするだけで、減額を防ぐことはできますので、査定前の清掃はとても大切なポイントだといえます。

車の内装で査定額を上げるためにチェックしたいポイントとは?

車の内装で査定額を上げるためには、以下の2つがとても重要です。

内装の標準状態、加点項目の内容を理解しておく
減点の点数が高い査定項目を把握し、重点的に掃除をする

それぞれ詳しくみていくことにしましょう。

査定区分 加減点の区分および細則/加減点
標準状態 1.内装は規定のものであり、破損、汚れ、シミ等のないこと
2.マット類に衰退、欠品のないこと
3.積載物その他の理由による異臭のないこと
価値加点 価値加点(1台単位)(当・1年ものには、適用しない)
内装が無減点(ルームクリーニング減点を除く)の良質車については特別に加点する(+20点)

参照:日本自動車査定協会Webサイト

まず一つ目ですが、内装の標準状態は上記の表の3つとなります。この3つを満たしている場合、プラスマイナス0評価です。つまり、査定額を上げるためには、最低限クリアしておかなければならない項目だといえます。

次に加点項目についてですが、購入したばかりの車や年式1年落ちの車の場合、加点はありません。年式2年落ち以降の車のみ、加点対象となります。

「内装が無減点」とは、ようするに新車に近い状態のことです。日頃からこまめに掃除をしている禁煙車などが該当します。プラス20点ですので、金額にすると約20,000円査定額が上がるということです。

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続いて二つ目ですが、減点の点数が高い査定項目を確認し、重点的に掃除をしておくと減額を避けることができます。つまり、全く清掃しなかった場合と比較すると、査定額が大きく変わってくることがあるのです。

減点点数が高い一部の査定項目と、点数は以下の通りとなります。

異臭(タバコ、ペット、芳香剤など):40点
ペット等の毛が付着している:40点
天井や内張りなどにタバコのヤニが付着している:40点
革シート、フロント(クッションもしくはバック):50点
革シート、リヤ(クッションもしくはバック):100点
ベンチシート(クッションもしくはバック):布40点
ダッシュボード:45点
フロアマット(車1台分):35点
ドア内張り:革40点/布25点
天井内張り:布30点

たとえば、愛車を査定に出した際、①と③の2つが該当したとしましょう。その場合、80点減点となるため、約80,000円も減額されてしまいます。

つまり査定額を上げるというよりも、減点の点数が高い査定項目を確認し、できるだけ点数を差し引かれないように気を付けることが重要なのです。

「車査定時の内装のチェックポイントについて」の項でお伝えした「査定前のチェックポイント」を踏まえながら、可能な限り綺麗な状態で査定に出すことが査定額アップの秘訣といえます。

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