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車の錆び(サビ)は査定にどれくらい影響する?そもそも錆びた車は売れる?

車が錆(サビ)ている場合、どのくらい査定額に響くものなのでしょうか。キズや凹みよりも影響はないように見えますが、状態によってはかなりの減額となることがあるため注意が必要です。

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そこで本記事では、車についた錆が査定に与える影響について取り上げながら、錆に対する査定基準の内容、錆の修理をした方が査定額はアップするのか、錆びたままでも売却することは可能なのかなど、詳しく解説していきます。

車の錆に対する査定基準ってどうなっているの?

車を査定に出した際は、細かなところまでチェックされます。たとえば、ボディ、ナンバープレート、足回り、マフラー、エアロパーツなど、素人ではすぐに分からない箇所でも、プロの査定士は見逃すことなく入念に確認していくのです。

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その中で、車に錆があった場合は注意が必要だといえます。錆を放置すると腐食が始まり、最悪の場合パーツや部品などを交換しなければならないからです。そうなると、修理の状況によっては大幅なマイナス査定となることがあります。

では、錆があったときの査定基準はどのようになっているのでしょうか。車の箇所によって査定基準は異なりますが、この項では外板の査定基準について詳しくみていくことにしましょう。

査定の基準は、一般財団法人日本自動車査定協会が定めています。その中で、標準状態と呼ばれるものがあり、査定をする車と比較した上でプラスマイナスの評価をしていく仕組みです。外板の標準状態は以下のとおりとなります。

査定区分 加減点の区分および細則/加減点
標準状態 1.外板は無傷とする
2.塗装
1)塗色は標準色で、変色、退色及び塗り替え跡のないこと
2)泡つぶ、塗装の浮き、さび、テープ類の貼り付け跡、強固な異物の付着がないこと
3)1cm以上の傷、文字、指定色等のないこと
4)みがきを必要としないこと

参照:一般財団法人日本自動車査定協会

錆に関する箇所をみると「泡つぶ、塗装の浮き、さび、テープ類の貼り付け跡、強固な異物の付着がないこと」が標準状態であることが分かります。つまり、車に錆があった場合、マイナス評価になるという意味です。

ただし、錆の範囲が1cm未満であればマイナス査定とはなりません。なお、外板の査定区分は「塗装」「板金」「交換」となっており、錆に関する記載があるのは「塗装」のみとなっています。

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続いて、塗装のマイナス評価の内容について見ていくことにしましょう。まずは以下の表をご覧ください。

塗装を要する面積の減点区分(パネル単位)
塗装 カードサイズ未満 1cm以上カードサイズ未満
[小] カードサイズ以上A4サイズ未満
[大] A4サイズ以上
1)塗装を要するもの
傷、さび、変色、退色、文字、指定色、テープ類の貼り付け跡、強固な異物の付着
2)塗装減点の算出で同一パネルに複数ある場合、それぞれを合算し、塗装減点(大)を上限とする

参照:一般財団法人日本自動車査定協会

上記は、減点の区分内容となっています。錆の範囲によって、カードサイズ未満、小、大といったように、評価内容が異なる仕組みです。錆の範囲がA4サイズ以上の場合は大といったように、あらかじめ目安は決まっています。

それでは最後に、どのくらい減点されてしまうのか点数を見ていくことにしましょう。減点の点数は、車のタイプや錆がある箇所によって変わってきます。

今回は車のタイプが「乗用車、ボンネットワゴン、ボンネットバン、オフロードタイプ」の場合の点数表を表にまとめました。減点の内容は以下のとおりです。

査定項目 査定区分 加減点の区分および細則/減点
外板 塗装・板金・交換 カードサイズ未満 10
部品名
塗装のみ
板金
(塗装含む)
交換
(塗装含む)
ボンネット
20
30
30
50
70
フロントフェンダ
20
30
30
50
65
フロントドア(4ドア)
20
30
30
50
80
フロントドア(2ドア)
20
30
30
50
85
リヤドア
20
30
30
50
75
リヤフェンダ(4ドア)
20
30
30
50
130
リヤフェンダ(2ドア)
20
30
30
50
150
トランクフード
20
30
30
50
65
バックドア
20
30
30
50
95
ルーフ(乗用車)
20
40
50
80
145
ルーフ(W.V.O)
20
40
50
80
180
ラジエータコアサポート
10
15
15
20
-
ピラー
10
15
15
20
-
ボディサイドシル
10
15
30
50
80
リヤエンドパネル
10
15
15
20
65
フューエルリッド 1cm以上の傷、凹みは、10点とする
ボンネット、トランクフード(バックドア)のダンパー交換は、1本5点とする
ルーフの交換点数には天井内張り替え・ガラス脱着を含む

上記のとおり、錆がある外板の箇所によって点数が変わる仕組みです。ちなみに、先に述べた通り、1cm未満であればマイナス査定とはなりません。減点されるのは、1cm以上の錆がある場合となります。

たとえば、ボンネットに「小」に該当する錆があり、塗装のみで修繕できたとしましょう。その場合、上記の表を見ると20点減点されることが分かります。
1点あたりの金額は、査定を依頼した先によって若干異なるものですが、おおよそ1,000円換算となるケースが多いため、査定額から約20,000円減額される計算となります。

錆ついた箇所が多くなるほど減額される金額は高くなるため、日頃からのメンテナンスがかなり重要であるといえそうです。

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錆は直した方が査定額は上がる?

錆ついた箇所を修理してから査定に出した方が、査定額はアップするのでしょうか。実際のところアップする可能性はありますが、そのまま査定に出した方が良いといえそうです。理由は以下の3つとなります。参考にしてください。

修理代が無駄になるケースが多いから

そもそも、1cm以下の錆であればマイナス査定とはならないため、修理せずにそのまま査定に出すようにしましょう。一方、1cm以上の錆がある場合ですが、修理をしてから査定に出したとしても、それほど査定額はアップしないことがほとんどです。

「そのまま査定に出せばよかった」となるケースが多いことから、修理は控えた方が良いといえます。

自分で修理をするとマイナス評価となりやすいから

錆ついた箇所を修理する際は、ヤスリできれいに削って錆を落とし、それから塗装をする流れとなります。つまり、きれいに修理するためには技術を要するのです。

素人が自分で修理をしてしまうと、仕上がりが汚くなりやすいため、錆びたまま査定に出した方が高く売れたということが多々あります。

買取業者があとから安値で修理するから

買取業者は、車を買い取った後に整備や修理を行います。自社の整備工場もしくは提携している整備工場などがあるため、格安で整備や修理をすることができるのです。

その際に掛かる費用は、査定額から差し引かれてしまうものの、自分で修理をするよりも安く済むことが多いといえます。そのため、トータルで手元に入る金額を考えると、錆びたまま査定に出した方が得をすることがほとんどです。

以上3つの理由からも分かるとおり、錆ついた箇所は修理をすることなく、そのまま査定に出すようにしましょう。

そもそも錆びた車は売れるものなの?

結論から先に言いますと、錆びた車でも売却することはできます。ただし、車の査定額がどのくらいの金額となるかは、錆以外の要素も関係してくるため一概に言い切ることはできません。

さすがに、錆がひどくて腐食が進んでいるときはほとんど値が付かない可能性もありますが、そのようなケースは稀です。もしも値が付きそうにない場合は、廃車専門の買取業者かパーツ買取専門の買取業者に査定を依頼しましょう。

錆ついていない部品やパーツがあれば、その部分だけ買い取ってもらうことができます。

また、1社のみに査定を依頼すると、安く買い叩かれてしまうのがオチです。最低3社ほどに査定を依頼し、査定額を競合させた上でできるだけ値を吊り上げてから売却しましょう。

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車に錆があった場合の対処方法について

車に錆があった場合ですが、具体的にはどのように対処すればよいのでしょうか。錆の状態によって対処法は異なるため、順番に見ていくことにします。

軽度の錆の場合

ほんの小さな錆であれば、カー用品店などで販売されている錆止めを使うと便利です。たとえば、ホルツのサビチェンジャーや、ソフト99のサビ落としセットなどがあります。500円程度から1,000円程度で購入できるため、費用はそれほど高くはありません。

商品ごとで使い方が異なるため、用途にあったものを購入してください。参考例として、ホルツのサビチェンジャーとソフト99のサビ落としセットについて見ていくことにします。

ホルツのサビチェンジャー
錆たところに直接塗るだけで、錆止め被膜ができて錆の進行を止めることができます。錆止め被膜の上から塗装もできますが、自分で塗装をすると目立つため、極力自分では塗装しないようにしてください。
ソフト99のサビ落としセット
錆たところに塗って5分から10分ほど放置しておくと、錆が浮いてきます。あとはクロスで拭き取って付属の錆止め油を塗るだけです。小さな錆を取り除きたいときに便利な商品です。

錆の修理を行う際は、まず錆の進行を止めることが先決となります。その後、どこまで修理をするかは修理業者と相談しながら決めてください。

錆が進行していたり重度の錆がある場合

錆が進行してしまうと、部品やパーツ交換をするしかありません。何もせずに放置すると、腐食が進んで走行に支障をきたすこともあるため、修理業者に相談することをお勧めします。

なお、これまでも解説してきたとおり、すぐにでも車を売却するのであれば修理はせずにそのまま査定に出してください。

サビた車を高く買い取ってもらうには?

サビた車を高く買い取ってもらうには、3つのポイントがあります。それぞれ詳しく見ていくことにしましょう。

ディーラーの下取りには出さない

ディーラーの下取りには、マイナス査定しかありません。そのため、サビの状態が酷いときは、ほとんど値が付かないか、無料で引き取られてしまう可能性があります。

少しでも高く売りたい場合は、必ず車買取業者に査定を依頼し、高値を付けてくれた業者に売却するようにしましょう。

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複数の買取業者に査定を依頼する

買取業者は、それぞれ得意分野を持っています。サビた車でもオプション装備などが充実していれば、それなりの価格で買い取ってもらえることがあるのです。特に海外輸出に強い買取業者の場合、コンディションに関係なく高値で買い取ることがあります。

たとえば、SUVやワゴンタイプの車は海外で需要が高く、高価買取となるケースが少なくありません。最近は需要がピークを過ぎたこともあり、以前ほど高く売れなくなってきたようですが、それでも日本国内で売却するよりは高値が付きやすいといえます。

そのため、買取業者のWebサイトをチェックしながら、海外輸出に強いかどうか調べてみましょう。また、先に述べたとおり、パーツ買取専門店や廃車買取専門店にも査定を依頼してみることをお勧めします。一般的な買取業者に売却するよりも、高く売れるかもしれません。

車一括査定サイトを活用してみる

自ら複数の買取業者に査定を依頼することは、意外と手間が掛かるものです。そのため、車一括査定サイトを使って、効率的に査定を依頼する方法も一つだといえます。

【関連】車一括査定を利用する際の注意点とメリット、デメリットを徹底解説

愛車の買取に興味を持った業者からすぐに連絡をもらうことができるため、手間と時間を掛けずに車を売ることが可能です。

サイトによっては、査定を依頼する業者を事前に選択できますので、営業電話に悩まされる心配もありません。

なお、より高値で売却するためにも、3社から5社の業者に出張査定を依頼して、競合させることを忘れないようにしましょう。

【参考】車の査定で相見積もりは必須!最低3社の見積もりを比較しないと損します

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