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走行距離10万キロ以上の車は査定額がゼロになるって本当?

走行距離が10万キロ以上になると、査定額がゼロになるという話を耳にしたことはないでしょうか。確かに1970~1980年代に販売された車は、走行距離が10万キロを超えると値が付かないケースが大半でした。しかし、現在は状況が変わってきているようです。

そこで本記事では、走行距離10万キロ超えの車の査定額の実態について取り上げながら、実際のところ買い取ってもらうことはできるのか、車体の寿命と耐用年数、10万キロ以上の車の買取相場など、詳しく解説していきます。

走行距離が10万キロを超えた車でも買取ってもらえる?

走行距離が10万キロを超えている場合、買取ってもらえるかどうかは車のコンディション、車種などによって異なります。

全く値がつかないこともありますし、逆に高値で買い取ってもらえることもあるのです。なぜ、このような違いがあるのでしょうか。

一般的なお話となりますが、走行距離が10万キロを超えると、様々な部品の交換などを行うため、整備費用が高くなりがちです。これらの整備費用は、査定額から差し引かれることになるため、車のコンディション、車の市場価値によって値は大きく変わってきます。

元々あまり値が付かなかった場合は、整備費用を差し引くと10万円以下の査定額となるケースが多いのです。一方、スポーツカーなどの人気車種であれば、整備費用を差し引かれても高価で買い取ってもらえることがあります。

また、車の査定額が大幅に下がり始めるのは、新車登録から5年以降です。走行距離に関係なく、年式が1年落ちるごとに約30%ほど価値は下がっていきます。そのため、年式が8~10年を超えてくると、車両そのものの価値はほとんどなくなるのです。

【関連】10年落ちの車でも売ることは可能?低年式車の売却について

走行距離が査定基準よりも短く、内装や外装が綺麗でコンディションが良ければ、10~30万円前後で買取ってもらえることもありますが、そのようなケースはあまり多くはありません。

以上のことから、走行距離が10万キロを超えた車でも買い取ってもらえる可能性はありますが、市場価値、需要、車のコンディション次第なのです。そのため、どのくらいの値がつくかは、実際に査定に出してみるまで分からないといえます。

車体の寿命と耐用年数はどのくらい?

日本国内では、年式10年落ち、走行距離10万キロが一つの目安となっています。ただし、実際の車体の寿命、耐用年数はどのくらいなのでしょうか。まずは、車体の寿命について見ていくことにしましょう。

近年の車の性能は格段にアップしており、1970年代の車と比較すると故障する確率は大幅に下がっているといわれています。

つまり、走行距離が10万キロを超えていても、メンテナンスさえ定期的に行っていれば、問題なく走行することができるのです。

特にタイミングベルトがチェーン駆動に切り替わったことが、車体の寿命を飛躍的に延ばすきっかけになったといわれています。

ひと昔前のタイミングベルトは、10万キロを目安に交換をしていましたが、チェーン駆動の交換時期は30年に1回程度です。

「一般財団法人自動車検査登録情報協会」が2017年に調査した車の所有年数の平均は8.35年ですので、一度もタイミングベルトを交換することなく車を手放す人がほとんどだといえます。

また、海外に輸出された日本製の車は、走行距離が20~30万キロを超えていても問題なく走ることから、実際の車体の寿命はかなり長いといえそうです。

ちなみに、日本国内における車の寿命はどのくらいなのでしょうか。2016年に「一般財団法人自動車検査登録情報協会」が発表した、普通車の平均使用年数は12.76年、小型車は12.44年です。この年数は、新車登録をしてから廃車までの平均期間を指しています。

つまり、本来はまだ問題なく走行できるのですが、新車登録から12~13年経過すると、廃車、部品のみ売却、リサイクル、海外輸出のいずれかとなるケースが多いのです。

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なぜ、新車登録から12~13年前後で車を処分するケースが多いのかというと、これには税金が深く関係しています。

環境汚染を防ぐ目的で税制が改正され、新車登録から13年経過した車は自動車税と自動車重量税が重課されたのです。詳細は、以下の通りとなります。

自動車税

以下に該当する普通車は、自動車税が約15%アップ(軽自動車は約20%アップ)

ガソリン車またはLPG車:初度登録が平成17年3月以前の車
ディーゼル車:初度登録が平成19年3月以前の車
例)1,500cc超2,000cc以下の場合

初度登録から13年未満39,500円
初度登録から13年以上45,400円

自動車重量税

エコカーではない自動車のうち、初度登録から13年、または18年経過している車は、以下の表のとおり課税されます。

車両重量 2年(車検実施時)
エコカー減免適用 エコカー減免無し
エコカー エコカー以外
免税 (本則税率) 13年未満 13年経過 18年経過
500kg以下
0
5,000
8,200
11,400
12,600
~1トン
0
10,000
16,400
22,800
25,200
~1.5トン
0
15,000
24,600
34,200
37,800
~2トン
0
20,000
32,800
45,600
50,400
~2.5トン
0
25,000
41,000
57,000
63,000
~3トン
0
30,000
49,200
68,400
75,600

参照:国土交通省公式Webサイト

自動車税、自動車重量税のどちらの税金も、初度登録から13年以上になると大幅にアップすることが分かります。

以上のことから、車の寿命は20年から30年以上と延びてきているものの、税金の重課を避けるため一般的には12~13年あたりが寿命となっているといえそうです。

続いて耐用年数についてですが、そもそも耐用年数とは「1年ごとに一定の割合で消費される」といった考え方に基づいて決められた年数のことを指します。そのため、先に述べた車の寿命は一切加味されていません。

税制上「軽自動車は4年、普通車は6年」と決まっており、耐用年数が経過すると車の価値は全くないものとしてみなされます。

10万キロ以上の車の買取相場について

この項では、カーセンサーで公表している車体本体価格を用いながら、10万キロ以上の車の買取相場について詳しく見ていくことにします。

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今回は、プリウス、タントの2車種を取り挙げました。まずは以下の表をご覧ください。

車種 グレード 年式 走行距離 車検有無 修復歴 車体本体価格(税込)
プリウス 1.5 Gツーリングセレクション ナビ
ETCスマートキー
2008年 16.5万km 2019年10月 あり 39.8万円
1.5 S 10thアニバーサリーエディション
HDDナビ
12.4万km 2019年6月 なし 48.0万円
タント 660 カスタム X スマートキー 11.7万km 2019年3月 なし 28.0万円
660 X リミテッド スマートキー 13.4万km なし あり 18.0万円

上記は2018年7月現在の中古車販売価格です。この金額から、おおよその買取額を計算していきます。

まずはオートオークション相場を計算する

買取業者に車を売った場合、そのままオートオークションに出品されるケースがほとんどです。そのため、まずはオートオークションの相場価格を算出します。

一般的に、オークションの落札価格に対して15%から20%ほど上乗せした金額が「車体本体価格」となるものです。今回は、利益として15%上乗せされたことを想定し、上記の表の金額を用いながら実際に計算してみます。

プリウス

修復歴あり:39.8×85%=33.83万円
修復歴なし:40.8×85%=34.68万円

タント

修復歴あり:28.0×85%=23.8万円
修復歴なし:18.0×85%=15.3万円

査定上限額を算出する

買取業者の平均利益は、約10%ほどです。つまり、オークション価格に90%かけた数値が、査定上限額の目安金額となります。

プリウス

修復歴あり:33.83×90%=30.447万円
修復歴なし:34.68×90%=31.212万円

タント

修復歴あり:23.8×90%=21.42万円
修復歴なし:15.3×90%=13.77万円

プリウスとタントは、どちらも人気車種です。10万キロを超えている場合、修復歴(車の骨格部分を修復・交換している車)の有無に関係なく、10万円から30万円前後が査定額の上限となりました。

人気車種ではない場合、もう少々査定額が下がる可能性はあります。特にディーラーの下取りの場合、人気車種であっても値がつかないケースが多々あるため、まずは買取業者に査定を依頼することがポイントです。

【関連】軽自動車の査定額を調べてみた。ハスラーやワゴンR、N-BOXなど人気車種の相場を徹底リサーチ

走行距離が10万kmを超えでも高値で売れるクルマとは?

車を査定に出した際、走行距離が10万キロを超えていても高値で売れる車は限られています。代表的な車としては以下のとおりです。

高級車
スポーツカー
ビンテージカー
生産台数が限定されている人気モデル
ロングセラーで売れている人s気車種
海外で需要のある車

実際に査定に出してみないことには、どのくらい値がつくか分からないものです。また中古車には、売れやすい時期、売れにくい時期があることから、少しでも高く売りたいのであれば、売れやすい時期に売却することが重要です。

【参考】車売却で最適な時期はいつ?車が高く売れるシーズン(季節)やタイミングを紹介

あくまでも一例となりますが、1年間の中で最も高く車が売れるのは「1月から3月頃」だといわれています。

また、海外で人気が高い「SUV車」「ワゴン車」なども高値がつきやすいものです。たと
えば、アルファードなどの大型の車種は、走行距離が10万キロを超えていても50~70万円ほどの値がつくことがあります。

過走行車でも高く売却するための3つのポイント

走行距離が10万キロを超えた過走行車でも高く売却するためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

3社ほどの買取業者に査定を依頼する

各買取業者は、それぞれ得意分野を持っています。そのため、1社だけに査定を依頼するのではなく、3社ほどに査定を依頼しましょう。

その際、愛車の車種の買取に強い業者を探し、3社の査定額を競合させてください。自力で買取業者を探すことが難しいときは、一括査定を利用すると便利です。

【参考】車の査定で相見積もりは必須!最低3社の見積もりを比較しないと損します

海外輸出に強い買取業者に売却する

前項で取り上げたように、海外で需要がある人気車種は高値で売買されています。愛車の車種が該当する場合は、一般的な買取業者に査定を依頼するのではなく、海外輸出に強い業者に査定を依頼しましょう。

そうすることで、予想外の高値で買い取ってもらえることがあります。自力で探すことが難しい場合は、「その1」と同様に一括査定を利用してください。自宅近隣にある最適な業者がすぐに見つかるはずです。

また、1社だけに査定を依頼すると、安く買い叩かれてしまう可能性が高いため、3社ほどの買取業者に絞って査定額を競合させましょう。

廃車専門の買取業者に売却する

「その1」「その2」を試しても値が付かなかった場合、廃車専門業者に車を売却しましょう。買取業者で査定額が0円だったとしても、再利用できるパーツや部品を買取ってもらうことができます。

また、廃車手続きは無料となっているケースが多いため、費用を掛けることなく愛車を売却することが可能です。場合によっては、査定額から廃車費用などを差し引いても数万円から10万円以上手元に残ることもあります。

【関連】乗らなくなった車は廃車と売却どっちが得?ボロボロの車でも高く売れる?

希少性が高く、需要の高い部品やパーツがある場合、それなりの価格で買い取ってもらえるため、新しい車の頭金にすることが可能です。まずは、3社ほどの廃車専門業者に査定を依頼してみましょう。

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