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中古車は走行距離によって査定額が変わる!1年1万キロが目安

車の査定額は、年式やグレード、コンディションなど、いくつかの要素を踏まえた上で決まるものです。走行距離もその中の一つとなっています。そういった意味では、走行距離によって査定額は変わるといえますが、実際のところどのくらい変わるものなのでしょうか。

そこで今回は、走行距離が査定額に与える影響について取り上げながら、査定額に影響してくる目安距離、走行距離別の査定金額、過走行車を少しでも高く売るための3つのポイントなど、詳しく解説していきます。愛車を高く売却するためにも、ぜひ参考にしてください。

走行距離が査定額に影響してくる目安ってどのくらい?

査定を行う際は、日本自動車査定協会が定めた基準を用いています。車の査定における走行距離とは、初度登録年月から車を査定する日までの平均距離です。そのため、直近の1年間の距離数で査定額が決まるわけではありません。

【関連】中古車の査定額の決まり方・基準価格の算出方法について

また、走行距離の査定評価は、車のクラスによっても若干異なるものです。今回は、乗用車ワゴン、オフロードタイプ(特C・B・A・Iクラス)の基準を用いながら、走行距離が査定額に影響を与える目安についてみていくことにします。

まずは以下の表をご覧ください。

乗用車、ワゴン、オフロードタイプ(特C・B・A・Iクラス)

使用経過月数 標準走行距離 プラス査定となる
距離数上限の目安
マイナス査定となる
距離数の目安
9~12ヵ月
(約1年)
1万km
5,000km以内
1万km以上
21~24ヵ月
(約2年)
1.5万km~2万km
1万km以内
2万km以上
33~36ヵ月
(約3年)
2.5万km~3万km
2万km以内
3万km以上
45~48ヵ月
(約4年)
3万km~3.5万km
2.5万km以内
3.5万km以上
55~60ヵ月
(約5年)
3.5万km~4.5万km
3万km以内
4.5万km以上
67~72ヵ月
(約6年)
4.5万km~5万km
4万km以内
5万km以上
79~84ヵ月
(約7年)
5万km~6万km
4.5万km以内
6万km以上
91~96ヵ月
(約8年)
6万km~7万km
5.5万km以内
7万km以上
103~108ヵ月
(約9年)
6万km~7.5万km
5.5万km以内
7.5万km以上
115~120ヵ月
(約10年)
6.5万km~8万km
6万km以内
8万km以上

※端数処理は小数点第一位以下を四捨五入する
参照:一般財団法人日本自動車査定協会

車のクラスについてですが、たとえば特Cクラスはセンチュリー、特Bクラスはセルシオ、特Aクラスはマジェスタ、Iクラスはクラウンなどがあります。

それでは、まず表の見方について簡単に解説していくことにしましょう。使用経過月数ですが、年単位ではなく月単位で区分されています。そのため、1年、2年といったように、はっきりと区分されているわけではありません。

続いて標準走行距離についてですが、使用経過月数に対して標準的とされる走行距離のことを指します。

つまり、標準走行距離の範囲内であれば、プラス評価・マイナス評価にはならず、査定額に影響を与えないということです。

査定評価では、1年あたり1万kmが目安となります。たとえば、使用経過年数が21~24カ月の場合、走行距離が1.5万kmから2万km以内が標準走行距離です。

1.5万kmから2万km以内であれば、査定額に影響を与えることはありません。

次に車の査定でプラスとなる走行距離数上限の目安ですが、たとえば91~96カ月の場合、走行距離が5.5km以内であれば、プラス評価となり査定額がアップするという意味です。

一方、マイナス査定となる距離数の目安に関しては、たとえば45~48カ月の場合、走行距離が3.5km以上になるとマイナス評価となり減額されてしまうという意味となります。

このように、使用経過年月によって、標準走行距離、プラス査定となる距離、マイナス査定となる距離は異なるものです。

そのため、標準走行距離を踏まえた上で、査定額にどのくらい影響を与えるのか判断することがポイントとなります。

走行距離別の査定金額について

この項では、走行距離別の査定金額について詳しくみていくことにします。査定額を算出する際は、走行キロ加減点を使用します。

計算式は「走行キロ加減点1点×約1,000円」です。ちなみに、1点あたりの金額に関しては、査定を依頼する先によって異なります。

一般的に1点=1,000円とするケースが多いため、今回は約1,000円として計算することにしました。また、走行キロ加減点の計算式は「基本価格×加減率」となっています。

基本価格と加減率の意味は以下のとおりです。

基本価格
日本自動車査定協会が定めた査定基準価格を基準として、買取業者やディーラーがそれぞれ設定している価格のこと。各業者によって金額は異なる。
加減率
加減率は、日本自動車査定協会が定めた適用表に記載されている。走行距離、使用経過年月によって、加減率は決まっている。

以上のことから、走行距離別の査定金額を計算する際は、「約1,000円×加減点」で算出することになります。なお、先述した適用表ですが、車の種類やクラス別となっているものです。

たとえば、乗用車・ワゴン・オフロードタイプ(Ⅰ・Ⅲクラス、Ⅳ・軽クラス)、ボンネットバン・キャブバン(軽除く全クラス)、輸入車など、数種類用意されています。

そのため今回は、乗用車、ワゴン、オフロードタイプ(特C・B・A・Iクラス)の適用表を用いて加減点を算出し、以下の表にまとめました。

なお、走行キロ加減点を算出する際、基本価格は1,100千円としています。繰り返しとなりますが、査定を依頼する業者によって基本価格は異なるものです。

ですから、以下にまとめた加減点に関しても、業者ごとでおのずと異なってきます。

以下の表の数値は、あくまでも参考として捉えるようにしてください。

乗用車、ワゴン、オフロードタイプ(特C・B・A・Iクラス)

※標準距離数にあたる箇所は青く塗りつぶしています

使用経過月数 1万km 2万km 3万km 4万km 5万km 6万km 7万km 8万km 9万km 10万km
9~12ヵ月
(約1年)
-55 -99 -143 -187 -231 -275 -319 -352 -385
21~24ヵ月
(約2年)
33 -44 -88 -132 -176 -220 -264 -297 -330
33~36ヵ月
(約3年)
66 33 -55 -99 -143 -187 -231 -264 -297
45~48ヵ月
(約4年)
99 66 -22 -66 -110 -154 -198 -231 -264
55~60ヵ月
(約5年)
121 88 44 -33 -77 -121 -165 -198 -231
67~72ヵ月
(約6年)
143 110 66 44 -44 -88 -132 -165 -198
79~84ヵ月
(約7年)
165 132 88 66 -55 -99 -132 -165
91~96ヵ月
(約8年)
187 154 110 88 66 -55 -88 -121
103~108ヵ月
(約9年)
209 176 132 110 88 -33 -66 -99
115~120ヵ月
(約10年)
231 198 154 132 110 77 -33 -66

たとえば、33~36カ月・走行距離2万kmの場合、加減点は33点となっています。つまり、プラス評価となることから、査定額は33,000円アップということです。

同じように33~36カ月であるものの走行距離が3万kmの場合、標準距離数に該当するため、加点も減点もありません。つまり、走行距離が査定額に何らかの影響を与えることはないということです。

一方、33~36カ月でマイナス査定となるのは、走行距離が4万kmを超えてからとなります。該当箇所を確認すると「-55」とあることから、55,000円の減額です。

以上のことからも分かる通り、走行距離が短い方がプラス評価となりますが、極端に査定額がアップするわけではないといえます。

走行距離が50,000kmを超えると買取価格は落ちるの?

結論から先にいいますと、走行距離が50,000kmを超えている場合、確かに買取価格は落ちてしまいやすくなります。

ただし、必ず買取価格が落ちるとは限りません。走行距離と買取価格の関係性について、押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

走行距離だけで査定額は決まらない

査定額は、走行距離だけで決まるものではなく、年式、車種、車の状態など、様々な要素を総合して算出されるものです。そのため、50,000kmを超えているからといって、必ずしも買取か価格が落ちるとは限りません。

買取業者によっては、走行距離よりも年式を重視しているケースがあるなど、判断基準は異なります。また、車の状態が良ければ、50,000kmをやや超えていても高値となることが少なくありません。

近年の車は性能がアップしているため極端に査定額が下がることはない

最近の車は故障が少なく、寿命が延びてきています。そのため、標準走行距離よりもやや距離数が長いからといって、極端に減額されることはなくなってきているのです。

また、日本製の車は海外で人気が高いことから、走行距離が10万kmを超えていてもそれなりの価格で売却できることがあります。

【関連】走行距離10万キロ以上の車は査定額がゼロになるって本当?

上記のポイントからも分かるとおり、50,000kmを超えているからといって、愛車の査定額が必ず低くなるとはいえないものです。

そのため、多少走行距離が長かったとしても、それほど気にする必要はないといえます。

走行距離が短すぎても査定額がマイナスになる場合があるってホント?

走行距離は短い方が高評価となりやすりとはいえ、短すぎるとマイナス評価となることがあります。

たとえば、初度登録年月が8年の場合、標準走行距離は6万km~7万kmですが、6万km~7万kmを大きく下回ってしまうとマイナス評価となることがあるのです。

なぜ、標準走行距離を大きく下回っていると、マイナス評価となりやすいのでしょうか。一言でいうと、車のコンディションを良好な状態に保つためには、ある程度の距離を走行する必要があるからです。

あまり車を使っていない場合、部品が錆びたり不具合が起こりやすくなり、状況によっては修理や部品の交換が必要となります。

【関連】車の錆び(サビ)は査定にどれくらい影響する?そもそも錆びた車は売れる?

走行距離が短いと、プラス評価となりやすいことは事実ですが、標準走行距離を大きく下回りすぎるのは好ましくないのです。

以上のことから、できるだけ高く車を売却したいのであれば、車の年式や初度登録年月ごとの標準走行距離を目安とし、走行距離が極端に短くなりすぎないようにしましょう。

過走行車を少しでも高く売るための3つのポイント

過走行車の場合、どうしてもマイナス評価となってしまいますが、それでも車を高く売る方法はあります。この項では、3つのポイントについて取り上げながら、詳しくみていくことにしましょう。

海外への輸出に強い買取業者に売却する

先に触れたとおり、日本の車は海外で人気があります。特に東南アジアでは、過走行車であっても高く売れる傾向にあるのです。

2018年現在、海外への流通量は落ち着きを見せ始めていますが、それでも特定の車種は高額査定となることがあります。

そのため、愛車の走行距離が10万kmを超えていたとしても、海外への輸出に強い買取業者に査定を依頼し、高く評価してもらえるところに売却するようにしましょう。

パーツ買い取り専門店などに売却する

車の買取業者の中には、パーツ買取や部品買取に強いところがいくつかあります。「過走行車だから」という理由で、あまり値がつかなかったとしても、再利用できるパーツや部品は高く売れることがあるものです。

【関連】乗らなくなった車は廃車と売却どっちが得?ボロボロの車でも高く売れる?

各業者の公式Webサイトをチェックすると、事業内容が記載されたページなどに「パーツ買取」「部品買取」などと記載されていることがあるため、事前にチェックしておきましょう。

パーツや部品の1つひとつは高値ではないものの、複数売却することでそれなりの値がつくことがあります。

複数の買取業者を競合させるようにする

買取業者はできるだけ安く車を買い取って、高く売却したいと考えているため、最初から高額な査定額を提示することはありません。そのため、1社のみに査定を依頼してしまうと、安値で買い叩かれてしまうケースが大半となります。

このような事態を避けるためには、最低でも3社に査定を依頼し競合させることがポイントです。1社ずつ査定を依頼することが手間であれば、一括査定サイトを利用しましょう。

【参考】車の査定は何社に依頼するのがベスト?3~4社を競合させると効果絶大!!

一言で一括査定サイトといっても、いくつかの種類がありますが、利用する際は1サイトのみで問題ありません。手間や時間をかけずに、適切な買取業者を探すことができます。

一般的に、最大10社に査定を依頼できますが、すべての買取業者に実車査定を依頼する必要はありません。3社から5社以上に査定を依頼しても、買取額に大きな差はないからです。

買取業者を競合させることで、思いの外高く売れることがあるため、ぜひ一括査定サイトの利用を検討してみてください。

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